「ギラファノコギリクワガタ」は、その大きく湾曲したアゴと堂々たるサイズで世界的に人気のクワガタです。
東南アジア原産で、日本でも多くのブリーダーが累代飼育を楽しんでいます。
この記事では、ギラファの飼育方法を「幼虫期→蛹→成虫」まで順に解説し、筆者の実際の成長記録も紹介します。
ギラファノコギリクワガタ幼虫の飼育方法(1令〜3令)
- 使用するマット:発酵マット or 菌糸ビン(中〜大型用)
- 容器サイズ:800〜1400cc(3令後期には2L以上推奨)
- 温度管理:20〜25℃(高温に弱いので夏は注意)
- 湿度:やや高め(マットが少し湿っている状態)
1令の間はデリケートなので、できるだけ刺激を与えず静かな環境で育てましょう。 3令になると、マット交換のタイミングで体重測定も可能になります。
📌 成長記録例(オス)
時期 | 体重 | 様子 |
---|---|---|
1令(孵化直後) | 〜1g | 白く小さい、非常にデリケート |
2令(1〜2ヶ月) | 3〜10g | よく食べるようになり、動きが活発に |
3令(2〜6ヶ月) | 30〜80g | 丸々と太り、蛹化準備が進む |
蛹化と羽化の管理
- 前蛹になったら:人工蛹室(自作 or 市販)へ移動
- 蛹化期間:約4〜6週間
- 羽化後:2〜3週間はマット上で静かに休ませる
羽化直後は体が柔らかく、刺激厳禁です。落ち着いてから取り出し、観察・測定を行いましょう。
成虫の飼育方法
- 飼育ケース:中〜大型ケース(単独飼育が理想)
- 床材:針葉樹マット + 転倒防止材(木片・樹皮)
- エサ:昆虫ゼリー(高タンパクタイプが◎)
- 温度:20〜27℃(夏の高温には注意)
オスはアゴが大きく、転倒して起き上がれないこともあるので広い床面と足場が大切です。
筆者のギラファノコギリクワガタ飼育記録(一例)
- 孵化:2023年7月
- 3令初期:2023年10月 → 体重42g
- 3令後期:2024年1月 → 体重82g
- 蛹化:2024年4月
- 羽化:2024年6月 → 体長112mm(ツノ含む)
ギラファノコギリクワガタ飼育のコツと注意点
- 餌切れ・乾燥はNG(特に幼虫期)
- 多頭飼育は避け、1匹ずつ丁寧に管理
- 温度変化に弱いので、エアコン or 温室があると安心
まとめ
- ギラファは見た目も成長過程も魅力的なクワガタ
- 幼虫の育成から成虫までじっくり楽しめる
- 正しい管理と観察で、大型個体の羽化も夢ではありません!