「飼っているカブトムシを増やしてみたい」「自然な形で繁殖させたい」そんな方に向けて、カブトムシの繁殖・産卵・幼虫の取り出し方をステップごとに解説します。
初心者の方でも安心して取り組めるよう、準備から注意点まで丁寧にご紹介します!
カブトムシの繁殖はできる?
- 飼育下でも繁殖は可能
- 夏(7月〜8月)が繁殖のベストシーズン
- オスとメスを同居させ、交尾・産卵 → 幼虫ふ化へ
ポイント:正しく飼育すれば、1ペアから数十匹の幼虫が得られることもあります!
カブトムシの雌雄の見分け方とペアリング
✔ オスとメスの見分け方
- オス:大きなツノがあり、前足の先に毛がある
- メス:ツノがなく、前足の先が丸い
✔ ペアリング方法
- 広めの飼育ケースにオスとメスを一緒に入れる
- エサ(昆虫ゼリー)を十分に与える
- 2~3日間様子を見る
- 交尾後、メスだけを産卵用ケースに移す
注意:交尾が終わっても一緒にしておくと、オスがメスを攻撃することがあるため、早めに分けるのが安全です。
カブトムシ産卵セットの作り方
必要なもの
- 産卵用の飼育ケース(中〜大サイズ)
- カブトムシ用発酵マット(10〜15cm以上の深さ)
- 産卵木(あれば)
- 霧吹き(マット湿度管理用)
セット方法
- マットを7割程度まで入れ、軽く押し固める
- 上に柔らかいマットを追加でふんわりと
- 産卵木を横に寝かせて置く(あれば)
- メス1匹を投入し、2〜3週間そのまま
湿度の目安:マットを握って「軽く固まる」くらいがベスト。
カブトムシの産卵〜幼虫ふ化の流れ
時期 | メスの動き | 飼育者がすること |
---|---|---|
産卵開始(交尾後数日) | マットに潜る | 触らず見守る |
1〜2週間後 | 最大で50個ほど産卵 | そっとマットを掘って卵確認もOK |
約10日〜2週間 | ふ化 → 1齢幼虫へ | 幼虫を別ケースへ移動 |
ポイント:メスを取り出さずに放置しておくと、卵や幼虫を食べてしまうことがあります。
カブトムシ幼虫の取り出しと分け飼育
✔ 幼虫の取り出し方
- 清潔なスプーンや手袋を使って、マットをゆっくり掘る
- 卵または白く丸い幼虫(1齢)を確認
- 発酵マット入りの新ケースへ1匹ずつ移動
✔ 分けて飼う理由
- 共食い防止
- 栄養不足・酸欠を避ける
- 個体ごとの管理がしやすい
1匹あたり1リットルのマットを目安に、個別〜少数飼育がおすすめです。
カブトムシの幼虫飼育でよくある失敗と注意点
失敗例 | 原因 | 対策 |
---|---|---|
卵がかえらない | 温度低下/乾燥/交尾不成立 | 交尾を再確認・マット湿度の見直し |
幼虫が減る | 共食い/カビ/メスの捕食 | 早めに取り出し・個別飼育 |
マットがカビる | 湿らせすぎ/通気不足 | 湿度調整・フタに通気穴 |
✅ まとめ
- 繁殖には正しいオス・メス判別が必須
- 産卵セットは「深めのマット」がカギ
- ふ化後はすぐに幼虫を分けて育てる
自然な形で繁殖を楽しむことで、より深くカブトムシ飼育を楽しめますよ!