ミヤマクワガタは標高の高い山地などで見られる、日本でも人気の高いクワガタムシです。立派なアゴと独特の「冠(ミヤマ)」が特徴ですが、飼育には温度管理が重要です。本記事では、ミヤマクワガタを長生きさせるための飼育ポイントを解説します。
ミヤマクワガタの基本情報
- 学名:Lucanus maculifemoratus
- 分布:北海道・本州の高地(特に冷涼な山間部)
- 特徴:大アゴ+頭部に冠状の突起がある
- 寿命:成虫で1〜3か月(短命)
- 活動時期:7月〜8月(盛夏)
ミヤマクワガタ飼育に必要なもの
アイテム | 説明 |
---|---|
飼育ケース | 小〜中サイズでOK |
昆虫マット | 保湿性のある腐葉土マット |
登り木・隠れ家 | 湿度とストレス軽減のために必須 |
昆虫ゼリー | 水分を多く含むタイプがおすすめ |
保冷材 or 冷感グッズ | 温度対策用(夏場は要注意) |
ミヤマクワガタ飼育環境のポイント
✅ 温度
- 18〜23℃が理想。25℃を超えると弱りやすい
- 暑い日は室内でも保冷剤や冷却ファンを使用
✅ 湿度
- マットが湿っている状態をキープ
- 乾燥すると弱るため、朝晩の霧吹きが効果的
✅ レイアウト
- マットを5〜7cm敷き詰める
- 隠れられる木や樹皮を設置
- 1匹ずつ単独飼育がおすすめ
ミヤマクワガタへのエサの与え方
- 水分量の多い昆虫ゼリーを使用
- 暑いと傷みやすいため、毎日交換が理想
- 果物(スイカ・リンゴ)も食べるが注意が必要
ミヤマクワガタ飼育の注意点
- 高温に非常に弱く、30℃を超えると死亡リスクが高い
- 野外採集個体はストレスを感じやすいので丁寧に扱う
- ケース内を直射日光に当てないこと
ミヤマクワガタは繁殖できる?
- 繁殖難易度は高め(産卵しにくく、幼虫飼育も繊細)
- 温度・湿度管理がシビア
- 繁殖よりは「観賞用」として飼育を楽しむのが◎
✅ まとめ
- ミヤマクワガタは気温に敏感なデリケートな種
- 冷房・保冷材などの工夫が必要
- 短い命を大切に育てて、観察を楽しもう