ヘラクレス幼虫の飼育に慣れてきた方へ。
中級編では、より大きく・健康に育てるための飼育法に焦点を当てます。
「羽化サイズを伸ばしたい」「菌糸ビンを使ってみたい」「高効率な管理をしたい」そんな方におすすめのステップをご紹介します。
✅ ステップ1:容器サイズは3L〜5Lが基本
- 3齢後期になると体長10cm以上、体重100g超えに
- 3L〜5Lの広いケースへ移すことで、自由に動ける環境を確保
- 広さは蛹室形成にも影響あり
POINT:高さより横幅がある容器がおすすめ
✅ ステップ2:菌糸ビン導入でサイズアップ
- 栄養価が高く、成長促進が期待できる菌糸ビン飼育
- おすすめサイズ:1,400ml〜2,300ml
- 食痕が広がったら約2か月ごとに交換
POINT:ヒラタケ系がヘラクレスに向いています
✅ ステップ3:マット飼育の工夫
- 完熟マット+発酵中期マットをブレンドし、長期持続性を確保
- 底部は固め、中層〜上層はふんわり
- 糞の混入・カビ臭が出たら交換サイン
POINT:定期的に掘り返さず、そっと観察
✅ ステップ4:体重測定と記録
- 成長チェックには1〜2か月ごとの体重測定が有効
- 100g → 120g → 150g超えを目指す
- 成長が止まったら蛹化準備の合図
POINT:計測後はストレス軽減のため速やかに戻す
✅ ステップ5:温度・湿度は安定させる
- 最適温度は20〜23℃
- 夏場は冷却対策(クーラーボックス・保冷材)
- 冬場は簡易加温器や断熱マットで保温
- 湿度はマットを軽く握って固まる程度に保つ
🟢 中級者におすすめの飼育管理チェックリスト
- ☑ 菌糸ビン or マットを選別し管理できている
- ☑ 成長ごとに容器サイズをアップしている
- ☑ 定期的に体重や食痕を記録している
- ☑ 温度・湿度の年間管理ができている
- ☑ 蛹化の兆候(体色・動き)を把握している
📌 よくある質問(中級編)
- Q:マットと菌糸ビン、どちらが良い?
A:大型を狙うなら菌糸ビン。管理しやすさなら発酵マット。 - Q:複数匹を同じ容器で飼ってもいい?
A:基本は1匹ずつ。共食い・成長不良のリスクがあります。 - Q:食痕が出ない場合はどうする?
A:幼虫が蛹化準備中 or 菌糸と合っていない可能性あり。無理に掘らず、慎重に判断。